ワードバスケットを徹底解説!ルール/遊び方、レビューを紹介

2024-04-01更新
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監修
オグランド
ボードゲームデザイナー/ボードゲームアンバサダー
国内最大規模のアナログゲームの祭典「ゲームマーケット2023春(ThunderGryph Game賞 in GameMarket2023)」にて大賞を受賞。海外ライセンス契約含め、多数のボードゲームを制作。ボードゲーム所持数は1,000を優に超え、ボドゲイベントの開催やブログの執筆等も手掛ける。

メビウスゲームズの人気カードゲーム、「ワードバスケット」。その概要、ルール・遊び方、シリーズ・拡張パックの種類と選び方、攻略のコツ・ポイント、オンラインでプレーする方法、レビューをご紹介します。

ワードバスケットとは

しりとりがカードゲームになりました!

ワードバスケットは、場に出ている文字で始まり手札にある文字で終わる、カードを使ったしりとりで、語彙力とひらめきと瞬発力を問われる、スピード勝負のしりとりカードゲームです。

難易度 ★☆☆☆☆
プレー人数 2~8人
標準プレー時間 10分
オンライン ×
対象年齢 10歳~

ワードバスケットのルール・遊び方

カードを使ってしりとりをします。通常のしりとりのような順番制ではなく、単語を思いついたプレーヤーが早い者勝ちで手札を出していき、最初に手札を出し切ったプレーヤーの勝ちです。

遊び方

最初の手札として1人5枚ずつ配ります。残りのカードは山札として裏向きに置いておきます。プレーヤーたちの中央にはカードが入っていた箱を置き、これが手札を投げ入れるバスケットとなります。

ゲーム開始時は、適当なプレーヤーが山札から一番上のカードを表向きにしてバスケットの中に投げ入れます。これを最初の場のカードとしてゲームスタートとなります。

各プレーヤーは、場のカードの文字から始まり、自分の手札のカードの文字で終わる3文字以上の単語を考え、思いついたらそれを声に出しながら、早いもの順でカードをバスケットに投げ入れていきます。

カードが投げ入れられたらそれが新しい場のカードとなり、ゲームが続きます。

勝利条件

最初に手札を出し切ったプレーヤーの勝ちです。

ただし手札が残り1枚になったら「リーチ」と宣言する必要があります。また、最後の1枚は4文字以上の単語でなければいけません。

基本的なルール

基本的なルールはしりとりに則っています。使える単語は原則普通名詞で、「ん」で終わる単語はもちろん使えません。

特殊ルール

リセット

どうしても手札の文字では単語が思いつかないとき、プレーヤーはいつでも「リセット」をすることができます。持っているカードをすべて捨てる代わりに、山札から「捨てたカード枚数+1」の枚数を取り、新しい手札とすることができるというものです。

リセットをするときは、「リセット!」と言いながら、任意のカード(ワイルドカード以外)を一番上にして手札のカードをまとめ、表向きにバスケットに投げ入れます。このとき一番上になっているカードが新しい場のカードとなります。

ワイルドカード

ワードバスケットのカードには、大きく分けて2種類のワイルドカードがあります。一つはワイルドナンバーカード、もう一つはワイルドラインカードです。

  • ワイルドナンバーカード

5、6、または7+の数字が書かれており、文字数が指定されたカードです。終わりの文字は何でも良く、それぞれ5文字ぴったりの単語、6文字ぴったりの単語、7文字以上の単語なら何でも出すことができます。

  • ワイルドラインカード

五十音の行にある5文字(や行の場合は3文字)が書かれているカードです。そのカードの行にある文字で終わる単語なら何でも出すことができます。

濁音・半濁音

濁音「゛」や半濁音「゜」がつく文字は、半濁音のつけ外しを自由に行なうことができます。つまり、半濁音がついた状態でカードが場に投げ入れられても、各自半濁音を自由につけ外しして、次のカードを出すことができます。

例)「ヨーロッパ」という単語で「は」のカードが投げ入れられても、プレーヤーは「は」「ば」「ぱ」のどれからでも単語を始めることができる。

ワードバスケットシリーズ・拡張パックの種類と選び方

ワードバスケットのシリーズとして、対象年齢を下げた「ワードバスケットキッズ」や「ワードバスケットジュニア(ジュニアはキッズの新版)」という別版があります。

キッズおよびジュニア版のカードにはイラストがついているため、カードを出すときのヒントになったり、いきものカード・たべものカードなどジャンルが指定されているだけで終わりの文字は何でもよいというカードがあったりと、易しいルールにアレンジされており、小さな子どもでも遊べるようになっています。

またワードバスケットの拡張パックとして、「ワードバスケット濁音半濁音拡張カード」があります。

内容は、が、ざ、だ、ば、ぱの行カードと文字カードがセットになった28枚(「ぢ」と「づ」は含まれていません)で、通常のワードバスケットのカードに混ぜて遊びます。このときルールに少し変更があり、濁音・半濁音のつけ外しはできなくなります。つまり普通の文字と濁点や半濁点が付いた文字は区別されるようになります(ただし「じ」は「じ」と「ぢ」、「す」は「ず」と「づ」として使えます)。自由の幅が狭くなるので、ワードバスケット上級者向けの遊び方として推奨されています。

ワードバスケット攻略のコツ・ポイント

ワードバスケットを攻略するコツはとにかく、どうやって単語を考えるか、です。もちろんひらめきで単語が出てくれば良いのですが、必ずしもそうとは限りません。そんなときに役立つ、単語を考え出す方法を以下にご紹介します!

ローラー戦法

場の文字と手札の文字の間に、五十音の「あ」から文字を代入していく作戦です。地道な作業ですがそれで単語が作れたり、単語をひらめくきっかけになったりします。

二字熟語戦法

その名の通り、二字熟語の単語を考える作戦です。しりとりは無意識のうちにひらがなの単語を考えてしまいがちですが、二字熟語を考えることで単語の引き出しがぐっと増えます(例えば、青空、静寂、縮尺、など)。

固有名詞戦法(地名や人名など)

単語は普通名詞というのが規定のルールですが、よく知られたものならば地名や国名、人名などの固有名詞でも可能です。この作戦も、単語の引き出しを増やすのに役立ちます。

ただし、事前のルール確認が必要になるかもしれません。例えば人名といっても歴史上の人物から芸能人まで様々です。どこまでをOKとするのかプレーヤー同士でルールの共通認識をそろえておくと、ゲームを中断することなくスムーズに遊べるかもしれません。

外来語戦法

「る」や「あ」などの母音カードが手札にあるなら、外来語を考える作戦が使えるかもしれません。

「る」で終わる単語は圧倒的に外来語のものが多いためです。また、母音カードは長音として使えるためです(例えば「バター」という単語は「あ」の手札で出せる)。

 

以下は勝負に勝つための戦略をご紹介します。

「ぬ」を処理できるタイミングを考える

カードの中には、場に出す難易度が高い傾向にある文字というのがあります。

「ぬ」はその代表的な例で、この文字で終わる単語はなかなか考えづらい傾向にあります。常にこのカードを処理できるタイミングがないか考えながら、「ぬ」が手札の最後の一枚にならないようにゲームを進めると、楽になるかもしれません。

相手があがりそうになったら先にリセットして時間稼ぎする

ワードバスケットは、バスケットに先に投げ入れられたカードが有効です。そのため相手が最後の手札を出しそうになったら、先に「リセット!」と言って場のカードを変えてしまうのも一つの手です。

自分の手札は1枚増えてしまいますが、相手は単語を考え直さなければならないので時間稼ぎをすることができます。リセットをするときは、なるべく相手が考えづらそうな文字を一番上にして投げ入れることがポイントです。

場が膠着している時はすぐに出さず、連続で手札を出せる単語を考える

誰も単語を思いつかず、場が膠着しているときに使える手です。

単語を思いついたらすぐに手札のカードを出していくのが通常ですが、場が膠着している場合はその時間を利用して、自分の手札を連続で出せる単語を考えるのも効果的です。特に自分の手札がラスト2枚になったときなどにこの戦略を使うと、一気に勝負を決めることができます。

ワイルドカードは温存しつつ先に処理する

ワイルドカードはもちろんいつでも使えますが、序盤は温存しつつ、手札が最後の1枚になるまでに処理するのがおすすめです。

これは、手札がワイルドカードだけだとリセットできず、手詰まりになる状況を避けるためです。ワイルドカードは基本的には使いやすいカードですが、時に何も思いつかなくなってしまうこともあるため、戦略の一つとしてご紹介しました。

ワードバスケットをオンラインでプレーする方法

ウェブサービス(PC/スマホ)

なし

アプリ(スマホ)

なし

ワードバスケットのレビュー

ワードバスケットは、日本人に馴染みのあるしりとりを基にしたゲームなので、幅広い年代に受け入れられやすく、老若男女問わず遊ぶことができます。

また自分たちで決めたルールを組み込みやすく、遊び方の自由度も高いです。

例えば経験値が高い人同士で遊ぶならベースの単語を4文字以上、あがりは5文字以上、と文字数指定を変えたり、ワイルドカード上がりはなし(ワイルドカードは比較的考えやすいため)とするなど、ルールを変えて楽しむこともできます。

一方、ひらめくのが苦手でこのゲームにあまりはまらない人もいるかもしれませんが、このような場合もルールを作り、苦手な人と得意な人で単語を出せる最低文字数を変えてハンデをつけるなど、全員で楽しむ工夫ができます。

さらに語彙力を増やせることもワードバスケットの魅力の一つかもしれません。場に出す単語は常識的なもので、基本的にはプレーヤーが知っているもの、というのが規定のルールではありますが、場にいる人たちがわからない言葉でも説明できたらOKという形にすれば、その単語を知らなかった人は勉強になるという遊び方もできます。

ワードバスケットは簡単に遊べるゲームなので、ゲームとゲームの合間に遊ぶ、メンバーが揃うまでの時間で遊ぶといった隙間時間でも活躍してくれるゲームです。

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