ドブルを徹底解説 ルール/遊び方、レビューを紹介

2024-04-01更新
534
監修
オグランド
ボードゲームデザイナー/ボードゲームアンバサダー
国内最大規模のアナログゲームの祭典「ゲームマーケット2023春(ThunderGryph Game賞 in GameMarket2023)」にて大賞を受賞。海外ライセンス契約含め、多数のボードゲームを制作。ボードゲーム所持数は1,000を優に超え、ボドゲイベントの開催やブログの執筆等も手掛ける。

ホビージャパンの人気ボードゲーム、「ドブル」。その概要、ルール・遊び方、シリーズ・拡張パックの種類と選び方、攻略のコツ・ポイント、オンラインでプレーする方法、レビューをご紹介します。

ドブルとは

各カードには8つのマークが描かれており(マークの総種類数は50以上)、どの2枚のカードを組み合わせても必ず1つだけ同じマークが描かれています。ドブルは、そのマークを誰よりも早く見つけ出す、観察力と反射神経が試されるスピードゲームです。

日本では「ドブル」というゲーム名で親しまれていますが、アメリカでは「Spot it!」という名前で流通しています。

難易度 ★☆☆☆☆
プレー人数 2~8人
標準プレー時間 15分
オンライン
対象年齢 6歳~

ドブルのルール・遊び方

ドブルの基本的なルールは、2枚のカード間で共通するマークを見つけて、他のプレーヤーよりも先に宣言することです。どんな組み合わせのカードでも、共通するマークは常に1つあります。

ドブルでは、この基本ルールをもとにミニゲームが5種類用意されています。

ミニゲーム①:ザ・タワー

タワー状にした山札から、より多くのカードを獲得するゲームです。

山札と自分のカード間で共通するマークを探します。

  1. カードを各プレーヤーに1枚ずつ裏向きに配ります。残りのカードは山札として一つにまとめ、表向きに置きます
  2. 適当なタイミングで全員一斉に自分のカードを表向きにして、山札と自分のカード間で共通するマークを探します
  3. 1番先に共通するマークを宣言できたプレーヤーは、山札の一番上のカードを取り、自分のカードの上に重ね、それが自分の新たなカードとなります
  4. 山札は次に一番上に現れたものが新しいカードとなり、ゲームを続けます

山札がすべてなくなったらゲーム終了です。最も多くのカードを獲得したプレーヤーの勝利です。

ミニゲーム②:井戸掘り

井戸を目がけて目の前にある土を掘り進めるように、自分の手札をなくしていくゲームです。

自分の手札と場のカード間で共通するマークを探します。

  1. カード1枚を表向きにして場に置きます。残りのカードをプレーヤー全員に裏向きにして配り、各自の手札とします
  2. 適当なタイミングで全員一斉に自分の手札を表向きにして、手札と場のカード間で共通するマークを探します
  3. 1番先に共通するマークを宣言できたプレーヤーは、手札の一番上のカードを場のカードの上に重ね、それが新たな場のカードとなります
  4. 先ほどのプレーヤーは次に一番上に現れたものを新しい手札として、ゲームを続けます

誰か一人の手札がなくなったらゲーム終了です。最初に手札をなくしたプレーヤーの勝利です。

ミニゲーム③:アツアツポテト

素手に乗せたアツアツのポテトを他の誰かに放り投げるように、相手に自分のカードを押し付け合うゲームです。

自分と他のプレーヤーのカード間で共通するマークを探します。

  1. プレーするラウンドの回数を決めます(最低5回以上)
  2. カードを各プレーヤーに1枚ずつ裏向きに配ります。残りのカードは脇に除けて置いておきます(次ラウンド以降で使用します)
  3. 適当なタイミングで全員一斉に自分のカードを表向きにして、カードが他のプレーヤーからよく見えるように手の平に置きます
  4. 自分と他の誰か1人のプレーヤーのカード間で共通するマークを探します
  5. 共通するマークを宣言できたプレーヤーは、自分のカードを相手のカードの上に重ねます(自分の手のひらに複数枚のカードがあった場合は、そのすべてのカードを相手のカードの上に置きます)
  6. カードを置かれたプレーヤーは、そのカードを自分の新たなカードとしてゲームを続けます
  7. 手のひらにカードがあるプレーヤーが1人になったら、そのラウンドは終了です。残った最後の1人はこのラウンドの敗者となり、手のひらにあるカードすべてを自分の前に置きます
  8. 新たなラウンドを始めます。2から繰り返します

最初に決めたラウンド回数をすべて終えたらゲーム終了です。自分の前のカード枚数の最も少ないプレーヤーの勝利です。

ミニゲーム④:毒された贈り物

嫌な贈り物をばらまくように、相手に山札のカードを押し付け合うゲームです。

山札と他のプレーヤーのカード間で共通するマークを探します。

  1. カードを各プレーヤーに1枚ずつ裏向きに配ります。残りのカードは山札として一つにまとめ、表向きに置きます
  2. 適当なタイミングで全員一斉に自分のカードを表向きにして、山札と他のプレーヤーのカード間で共通するマークを探します
  3. 1番先に共通するマークを宣言できたプレーヤーは、山札の一番上のカードを相手のカードの上に重ねます
  4. カードを置かれたプレーヤーは、そのカードを自分の新たなカードとしてゲームを続けます

山札がすべてなくなったらゲーム終了です。自分の前のカード枚数の最も少ないプレーヤーの勝利です。

ミニゲーム⑤:スリーカード

ドブルの基本ルールから派生したゲームです。

スリーカード、つまり3枚のカード間で共通するマークを探します。

  1. すべてのカードを山札として一つにまとめ、裏向きに置きます
  2. 上から9枚のカードを引いて、表向きに並べて置きます
  3. 全員同時に9枚のうちいずれかの3枚に共通するマークを探します
  4. 1番先に共通するマークを宣言できたプレーヤーは、その3枚を取って共通するマークを全員に見せ、自分の前に重ねて置きます
  5. 山札から新たな3枚のカードを引いて表向きに並べ、ゲームを続けます

並んでいるカードが8枚以下になったら、あるいは3枚に共通するマークがなくなったらゲーム終了です。最も多くのカードを獲得したプレーヤーの勝利です。

なお、スリーカードの代わりに「全部集めよう!」というルールが記載されている古いver.もあります。

ドブルシリーズ・拡張パックの種類と選び方

ドブルキッズ

ドブルの子ども向けバージョンです。
1枚のカードに描かれているマークは6種類、絵柄はすべて動物と子どもに親しみやすいデザインになっています。

またキャラクターとのコラボ商品も多数あり、ホビージャパンからは、ディズニー100周年記念版、アナと雪の女王2の2種類が発売されています。他にもワンピース、ドラえもん、ボケモン、ピクサーなど、バリエーションが豊富です。

ドブル攻略のコツ・ポイント

2枚のカードには共通するマークが必ず1つありますが、どんなに見比べてもそれが見つからない!という現象がよく起こります。そんなときに思い出すと役に立つポイントをご紹介します。

サイズの大小に注意

共通するマークが見つからないときの原因として最も引っかかりやすいケースは、描かれているマークのサイズの違いです。つまり一方のカードには大きく描かれているのに、もう一方には小さく描かれているという場合です。

マークのデザインは、同じ種類なら同じ色・形で描かれていますが、サイズは必ずしも同じとは限りません。違うサイズで描かれた途端、共通のマークを一気に見落としやすくなります。特に小さく描かれているマークはその存在感がなくなるため、難易度は上がります。

(この2枚のカード間で共通するマークは、哺乳瓶です。)

共通のマーク探しに詰まったときは、サイズの大小による見落としがないかを確認しましょう。

色で判別する

マークの色が偏っているカードが出たら、色で判別するという手も使えます。繰り返しになりますが、マークのデザインは同じ種類なら同じ色で描かれます。違う色で描かれていたら、それらは共通のマークではないため、ぱっと見の色で選択肢から外すことができます。

例えば写真のように、一方は半数が赤、もう一方は半数が紫のマークのカード、という状況であれば、赤と紫のものが共通するマークとして答えになることはないため、それらは無視して、それ以外のマークから探せば良いことになります。

(この2枚のカード間で共通するマークは、バクダンです。)

この作戦は時間短縮にもつながるため、共通するマークをより速く見つけるのにも役立ちます。

自分の手札のデザインを覚える

自分の手札が変わらない時間が長ければ、その間に自分の手札のデザインの種類を覚えてしまうのも便利な手です。特にザ・タワーや井戸掘りのように、自分が正解するペースで手札が変わっていくミニゲームの場合に使いやすい作戦です。

なんとなくこんな種類のマークがある、という程度でも構いません。自分の手札に描かれた8種類をイメージできていれば、サイズや色に惑わされることが減るため、一からカード同士を見比べるより共通のマークを探しやすくなるはずです。

宣言するスピードで負け続けていても、自分の手札が変わらなければデザインを覚える時間を長くとることができ、速く反応できる可能性は高くなるので、連敗の流れを止めるチャンスはいくらでもあります。

ドブルをオンラインでプレーする方法

ウェブサービス(PC/スマホ)

ドブルは、BGA(ボードゲームアリーナ)でオンラインプレーが可能です。

アプリ(スマホ)

現在公式アプリはありません。

ドブルのレビュー

どんなに探しても同じマークが見つからない…!という状況に陥ることは多々あれど、2枚のカードのどこかに必ず共通したマークがあるので不思議です。

ドブルはそのシンプルなルールと、頭と目をフル活用する面白さから、幅広く受け入れられています。特に子どもからの人気は高く、子どもたちだけでもわいわい盛り上がれるゲームです。ボードゲームの中では珍しく缶に入っており、持ち運びに便利なことも好評です。

ちょっとした空き時間にさくっと遊びたいときにぴったりで、多くの人が夢中になれるゲームです。

https://twitter.com/_Show_G_/status/1697562442879144229

https://twitter.com/BhzG73rCavDNK24/status/1681876996744433665

https://twitter.com/mam_bgg/status/1668435579145703425

https://twitter.com/hirknis/status/1695186220228444417

https://twitter.com/Sammy__331/status/1728431242323120373

https://twitter.com/0w0Cioka/status/1728700845213299139

https://twitter.com/kagura_QTM/status/1698878028665991394

https://twitter.com/asobi556_yuji/status/1705591969769205925

https://twitter.com/megane_mogmog/status/1703071344395776287

https://twitter.com/BOARDGannE/status/1674925533631762432

https://twitter.com/Daisu_k2020/status/1720056943451283830

https://twitter.com/kiko578617/status/1699711619255894095

ボードゲームベア (ボドゲベア)ならいろんな場所や仲間が楽々探せる!

人気の記事

もっと見る

新着記事

もっと見る

おすすめの記事

もっと見る