テニスボールの種類と選び方 おすすめのテニスボールもご紹介

2022-12-07更新
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監修
ゴンちゃん
テニスベア・アンバサダー
慶應義塾大学ではレギュラー2番手として、全日本学生テニス選手権大会や全日本大学対抗テニス王座決定試合で活躍。卒業後はYouTuberとして活躍し一躍有名に。2020年12月よりテニスベア・アンバサダーとしてテニスベアに参画。

テニス(硬式)で使用するテニスボールは、そのほとんどがきみどり色のボールです。大きさもほぼ変わらないので、見た目の違いがほぼありません。

しかし、実際にはたくさんの種類があり、メーカーによって特徴があります。価格も変わってくるのです。そのため、どのボールを買えばいいか、迷うことがよくあると思います。

この記事では、テニスボールの種類や選び方について詳しく解説します。

テニスのボールとは

テニスボールは球状のゴムでできており、中は空洞です。ゴムの周りはフェルトで覆われています。ボール内部の空気圧やフェルトの状態が、ボールの弾み方や飛び方などに影響するのです。

テニスボールは消耗品ですから、意外とコストがかかります。つい安いものに目が移りがちですが、自分に合ったボールを選ぶことが大切です。

テニスボールの種類

メーカーや商品によって内部のゴムや外側のフェルトが微妙に違うため、それぞれに特徴があります。そして、まず最初に押さえるべきこととして、テニスボールは「プレッシャーボール」と「ノンプレッシャーボール」の大きく2種類に分けることができます。

この場合の「プレッシャー」とは、「空気圧」という意味です。プレッシャーボールかノンプレッシャーボールなのかは、商品に必ず表記があるため、すぐにわかります。

多くの場合、プレッシャーボールには『P』、ノンプレッシャーボールには『NP』という表記が使われています。

プレッシャーボール

プレッシャーボールは、内部の空気圧とゴムによって弾みます。ゴムの内部に、外気圧よりも高いガスが入っており、それによって高い反発力が生まれます。

プレッシャーボールは、ボールのガスが抜けないように、缶やビニールバッグなどの特別な容器に入れられています。これにより、使用時に開封するまで、缶内部も空気圧が高くなっているからです。開封時にプシュッと音がなって空気が出ていくのもこのためです。

空気圧でボールが弾むので、軽くて爽快な打球感を得られます。プロを含めて大会で使われるのはプレッシャーボールです。そのため、試合に出る人の多くはプレッシャーボールを使用しています。

ただし、耐久性はあまり良くありません。缶を開けた瞬間から劣化が始まり、使用していなくても空気が抜けていきます。時間が経つほど弾みが悪くなり、打球感が重く、悪くなります。

寿命は使用頻度により変わるため、一概に言うのは非常に難しいです。しかし、大会はほとんどの場合新しいボールで行われるため、(練習を含めて)試合時には新しいボールを使い、反対に試合を除いた練習用には、過去1-3ヶ月ほどで使ったボールを充てているケースがよく見られます。

そんなプレッシャーボールですが、素材や微妙な厚みの違いで、メーカーによって特徴にとても大きな違いが出ます。プレッシャーボールの選び方については、後ほど説明します。

ノンプレッシャーボール

ノンプレッシャーボールにはガスは入っておらず、ゴムの弾力だけで飛びます。弾力を出せるよう、ゴムに厚みを持たせています。その分、プレッシャーボールに比べてボールの重量があり、打球感も重く、硬く感じます。

ノンプレッシャーボールのメリットは、安価なことと、耐久性に優れていることです。表面のフェルトが傷んでくればボールの飛び方が変わってきますが、フェルトが擦り切れるまで使えるほど長く持ちます。放っておいても(よほどのことがない限り)劣化しません。

しかし、大会では使われないことや、打球感がプレッシャーボールと違って悪いことから、好んで使われる傾向にはありません。

もしあなたが大会出場などは考えず、遊び感覚で、あるいは1〜2回だけテニスをする、といった場合は、ノン・プレッシャーボールを利用することをおすすめします!多少の打球感の重さ・硬さは気にならないと思います。

テニスボール(プレッシャーボール)の選び方

テニスをするからには大会に出て、ひとつでも多く勝利することを目標とすると思います。そうした方はぜひ、プレッシャーボールを使用しましょう。

ここでは、コストやテニスをする頻度など、何を重視するかによって、おすすめのボールをご紹介します。

なお、プレッシャーボールの中にも、大きな大会の公式球として使われている高品質なものと、いわゆるプレッシャーボールとしての品質は十分に保ちながら、練習用として使われているものと、2種類がある点にも注目してみてください。

コスパで選ぶ

CHAMPIONSHIP EXTRA DUTY(ウィルソン)

プレッシャーボールの中では、練習用として認知されていて、比較的安価なボールです。し安価な分、耐久性はあまりありません。長く使うというより、安さを生かして常にニューボールの打球感を味わうという使い方もできるでしょう。

PRO(ヘッド)

こちらも練習用ボールとして知られていて、比較的安価なボールです。しかし、高品質で知られ、プロツアーの大会でも公式球として使用されています。

よく弾み、ボールのスピードが速いことが特徴です。また、空気が抜けにくく、フェルトの消耗も少ないため耐久性が高く、全体的に良コスパのボールです。

セントジェームス(ダンロップ)

練習用ボールの代表格で、よく使われているボールです。比較的安く購入でき、また品質も優れているので、コスパが高いと評判です。

また、大会でもよく使われる、同じメーカーで高価な「フォート」と打球感が似ているので、より安価な「セントジェームス」でフォートの打球感に慣れておくと、大会でもスムーズに試合できるかもしれません。なお、埼玉県近郊で頻繁に開催している『インスピリッツ』の試合球でもあります。

耐久性で選ぶ

DUNLOP HD(ダンロップ)※SRIXON HDの後継モデル

こちらも価格帯としては練習用のボールですが、国際大会の公式球にも採用されています。HDはHigh Durabilityの略で、つまり高耐久を意味します。それだけ耐久性を売りにしているボールです。

打球感の癖もなく、使い心地は非常に良いです。練習用ボールの中では若干高価ですが、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか?

NFX(テクニファイバー)※NX1(ブリヂストン)の後継モデル

国際テニス協会の公認球で、耐久性に定評があります。特に、フェルトの耐久性は群を抜いています。よく弾むので、初心者や女性、シニアにも打ちやすいボールです。

フェルトと中のゴムの影響からか、打球感が若干鈍い印象を受けます。ただし、使ってみて納得の耐久性です。

出場大会の使用球で選ぶ

FORT(ダンロップ)-『関東ジュニア』など

試合球のひとつで、主に2つ入り1缶で売られています。関東ジュニアなど多くの大会で使われていますが、もともとトーナメント用として作られました。楽天ジャパンオープンでも試合球として採用されていたことがあります。

少し高いですが、打球感や弾み方、コントロールのしやすさなど、優れた性能です。耐久性はそれほどありません。

COURT(テクニファイバー)-主に草トーナメントなど

ブリヂストンTOUR PROの後継球としてテクニファイバーが発売しているボールです。価格帯としては練習球に入るボールですが、近年その品質からアマチュアが参加する草トーナメントなどで使用される頻度が高くなってきました。値段が安く、耐久性も悪くないので、練習用ボールにもオススメです。比較的硬いので、よく弾み、よく飛びます。

X-ONE(テクニファイバー)-主に草トーナメントなど

ブリヂストンXT8の後継球としてテクニファイバーが発売しているボールで、高品質な試合球として知られています。気候やサーフェスを問わず弾み方が安定しており、打球感もいいので、気持ちよくプレーできます。

球足は比較的速めです。表面の材質はウールと摩耗しにくいナイロンなので、耐久性にも優れています。

おすすめの使い分け

「テニスボール」と一口に言っても、それぞれに特徴やクセがあることがおわかりになったと思います。目的別に使い分けることが必要になってきますが、普段の練習にはコスパが高いボールを使用するのがいいでしょう。セントジェームスやツアープロは、使っている人も多いようです。

また、試合前には、出場する大会の試合球を使うことをオススメします。そのボールで試合を想定して練習しておくと、違和感なく試合に臨むことができます。

テニスボールのおすすめランキング

ここまで目的に応じたおすすめのプレッシャーボールご紹介してきましたが、ずばり普段からぜひ使用したいボールをランキング形式としてまとめました!ぜひ、参考にしてください。

第5位:FORT

試合球の代表格として知られるボールです。多くの大会、特に自治体のテニス連盟が主催する公式大会での採用率が高く、誰もが一度は利用したことがあるボールではないでしょうか?

球足は比較的遅めなので、ラリーが続きやすいという特徴があります。試合級とだけあって練習級よりも高めですが、大会前にはぜひFORTを使って練習してみください。

第4位:X-ONE

国際テニス連盟・日本テニス協会の公認球なので、試合でもよく使われます。高価格のボールですが、耐久性や使い勝手を考慮するとコスパは良いと言えるでしょう。

また、ブリヂストンXT8の後継球として、X-ONEをそのまま試合球として扱う大会も多くあります。癖は少なく、耐久性も高いので、練習試合で使った後に練習球として使用することもできます。

第3位:NFX

ここ最近で評価が高まってきているのが、このNFXです。独特な打球感が特徴でもあり、癖になります。

耐久性は群を抜いており、その割に安価なため、非常にコスパが良いボールという印象です。

第2位:セントジェームス

人気のある練習用ボールがセントジェームスです。部活、サークル、個人と様々なシーンでこのボールが使われています。もしかすると、ボールの中では一番知名度は高いかもしれません。埼玉県を中心に開催されている草トー『インスピリッツ』でもセントジェームスが採用されています。

価格も高くなく、試合球のような打球感を味わえることが、ロングセラーたるゆえんです。

第1位:COURT

何かと利用シーンが多くなっているのがこのCOURTです。軽快な打球感がありつつ、セントジェームスよりも耐久性には優れているように感じられます。

また、練習球として比較的安価であり、とてもコスパの良いテニスボールです。

みなさんもぜひ自分に合ったテニスボールを選んで、テニスをしてみてください!

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