テニスラケットのグリップサイズとは?自分に合った選び方をご紹介

2022-12-07更新
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監修
ゴンちゃん
テニスベア・アンバサダー
慶應義塾大学ではレギュラー2番手として、全日本学生テニス選手権大会や全日本大学対抗テニス王座決定試合で活躍。卒業後はYouTuberとして活躍し一躍有名に。2020年12月よりテニスベア・アンバサダーとしてテニスベアに参画。

テニスにはラケットが必須です。レンタルのラケットもありますから、みんなが同じものを使っている、どんなラケットでもいい、そう思われるかもしれませんが、実は自分に合ったラケットを選ぶことが必要です。ラケットをしっかり持ってボールをしっかり打つためにも、特にグリップが大切なのです。

テニスのグリップとは

テニスにおいての「グリップ」とは、ラケットの握り方を指す場合と、ラケットを持つ部分を指す場合があります。ここでは、ラケットの持つ部分としてのグリップやそのサイズの選び方についてお話ししていきます。

自分に合ったグリップのラケットを使うことで、プレーの質が向上したり、疲れにくくなったりするため、グリップサイズも抜かりなく選びましょう!

グリップサイズの種類

人によって手の大きさが違うことに合わせて、グリップの太さにもいくつかの種類があります。同じ性能のラケットでも、よく見ると異なるグリップサイズで分かれています。

G1〜G4の4種類

ラケットのサイズは「G○」で表されます。Gとはグリップの意味で、○の部分にグリップの太さ(円周)を表す数字が入ります。数字は1や2などで表し、数字が大きくなるほどグリップが太くなります。

グリップサイズの表し方は全メーカー共通なのですが、グリップの形状や太さなどは異なるため、同じ「G2」という表示でもメーカーによって握った感覚は違ってくるかもしれません。 G5以上もメーカーやラケットによってはあるようですが、日本で販売されているラケットはG1~G4が一般的です。

日本表記と海外表記の比較

海外では長さの単位は「インチ」で表すので、グリップサイズ表記もインチが基準です。日本のG1に相当するサイズが海外では4+1/8インチ、G2は4+2/8(1/4)インチ、G3は4+3/8インチ、G4は4+4/8(1/2)インチです。

さらに、インチをcmに直してみることで、おおよその円周がわかります。G1は約10.5cm、G2は約10.8cm、G3は約11.1cm、G4は約11.4cmとなります。

サイズ表記 G1 G2 G3 G4
海外
(インチ)
4+1/8インチ 4+2/8(1/4)インチ 4+3/8インチ 4+4/8(1/2)インチ
日本
(cm)
約10.5cm 約10.8cm 約11.1cm 約11.4cm

並行輸入品などで海外からラケットを購入する場合には、インチでの表記になると思いますので、参考にしてみてください。

G1とG2には約0.3cmの差しかないのですが、この微妙な差で握った感触は全く異なり、ひいてはそれをずっと握ったまま何時間と動き回るのですから、プレーに大きく影響します。

グリップサイズの選び方

グリップサイズの見方が分かったところで、自分に合うグリップを選んでみましょう。もちろん実際に店頭の販売品や試打ラケットを持ってみることが大切ですが、ここではどういった基準で選べばいいのかご説明します。

オーバーグリップを巻く前提で検討

新しいラケットのグリップにはもともとテープ(通称:元グリップ)が巻かれていますが、ラケットを使うときにはその上にもう一枚グリップテープ(オーバーグリップ)を巻きます。

オーバーグリップを巻くことで、汚れたり傷んだりしてきたら手軽に取り換えられますし、種類によってはグリップテープを巻くことで滑りにくくなったり、汗を吸い取ってくれたりします。

というわけで、元グリップの上にオーバーグリップを巻くことを頭に入れてグリップサイズを選ばなくてはなりません。

オーバーグリップの厚さや巻き方によって違ってきますが、グリップテープを巻くとグリップは確実に太くなります。グリップサイズに置き換えると、最低でもサイズが1つ分大きくなるのです。種類によっては、もっと太くかんじることもあるでしょう。

最適サイズの目安:握ってみて確かめる

実際に握ったときの最適サイズの目安もご紹介します。あくまで目安ではありますが、参考にしてみてください!

まず、グリップを握ってみてください。そのとき、親指の付け根のふくらんでいる部分と中指・薬指の間に隙間ができていると思います。

その隙間に、ラケットを持っていないほうの手の人差し指を入れます。人差し指がちょうど入るくらい(約8mmから1cm)が最適のグリップの太さです。もし、差し込んだ人差し指にグリップを握っている中指や薬指が重なったらグリップが細すぎ、人差し指よりも隙間が大きければ太すぎと判断していいでしょう。

グリップは、一番先(下)のグリップエンドが一番太くなっています。握る部分によって太さが若干違うこともあるので、自分の握り方のクセも考慮しましょう。

グリップが細いほうが握りやすいと感じますが、力んで握らなくても打てて、ラケットを持っていても手首が柔らかく動かせる状態が自分に合ったグリップだと言えます。

最適サイズの目安:手の長さで確かめる

普通は、手が大きければ大きいグリップサイズ、手が小さい人は細いグリップサイズになりますから、グリップサイズを選ぶには手の大きさ(指の長さ)が基準となるでしょう。

先ほどはグリップを握って指の間の隙間を確認する方法をご紹介しましたが、中指の先から手首の付け根までの長さでグリップサイズを選ぶ方法もあります。

中指の先から手首までが17cm以下ならG1を、17~18cmならG2、18~19cmはG3、19cm以上はG4以上という具合です。

ただし、こちらもあくまで目安ですので、実際に握ってみることをおすすめします!

日本人の一般的なサイズはG2

ざっくりとした目安ですが、比較的手の小さい女性やジュニアはグリップが細いG1やG2を、一般的な男性はG2を、比較的手の大きな方はG3以上を選ぶことが一般的です。

そのため、日本人ではG2を使っている人が比較的多いようです。

初めてラケットを買う方は、まずは上記を基準に試打ラケットなどで打ってみるとよいでしょう!試打ラケットもほとんどがG2で用意されているようです。

ここでひとつポイントを!試打ラケットにはオーバーグリップが巻かれているものとそうでないものがあります。グリップサイズを選ぶ際は、そちらも考慮して選びましょう!筆者が試打ラケットを借りるときは、事前にお店の方に了承をもらって自分の使っているオーバーグリップを(もちろん自費で)巻かせてもらっています!

手の大きさや好みに合わせて3や1を使用する人も

上で説明した基準の通り、手の大きさに合わせて、小さい方は1を、大きい方は3あるいは4を選ぶとよいでしょう!

また、グリップの太さによって得意とするプレーも違ってくるかもしれません。

一般的に、細いグリップのほうが手首を繊細に動かしやすいので多彩なショットが打てると言われています。色々なショットが打ちやすくなると言うこともできます。その反面、細いグリップは強く握ってしまう傾向があり、握力が弱い人が強く握りしめる状態を続けていると肘を壊す恐れもあるので要注意です。

一方太いグリップは、パワー重視です。プレースタイルとして、パワーのあるフラット系のストロークを打つ方に向いています。その反面、ラケットが手の中で回転しにくいので、ボレーも安定します。ただし、太すぎるとかえって握りにくく、ラケットを落としてしまう可能性もあります。

これらの情報はあくまで参考程度にして、実際に自分が握りやすいグリップを選んぶことを心がけましょう!手の大きさはもちろん、自分の筋力やどんなプレーをするのかも考慮しましょう。自分に合ったグリップサイズが見つかれば、故障しにくく、プレーももっと上達するかもしれません。

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