【2023年最新】木下グループ・ジャパンオープン(旧・楽天ジャパンオープン)のドロー表・放送日程
テニスのプロツアーの中で、ATP500とWTA250にカテゴライズされる「木下グループ・ジャパンオープン(旧・楽天ジャパンオープン)」。そのドロー表、開催日程(大会スケジュール)と放送予定、開催地/会場、開催時期、サーフェス、獲得ポイント/賞金、歴代優勝者、そして名場面をご紹介します。
木下グループ・ジャパンオープン(旧・楽天ジャパンオープン)は、これまで男子大会は「楽天ジャパンオープン」として、女子大会は「ジャパン・ウィメンズ・オープン」として、2009年から開催を続けてきました。しかし2023年より、ジャパンオープンの新たな冠スポンサーとして木下グループが付くことが決まったことに伴い、男女大会ともに今後5年間、「木下グループ・ジャパンオープン・テニスチャンピオンシップス」という名称で大会が開催されることとなりました。
目次
木下グループ・ジャパンオープン2023のドロー表
出場する日本人選手
- 望月慎太郎
- 島袋将
- ダニエル太郎
- 西岡良仁
- 綿貫陽介
- 内島萌夏
- 日比野菜緒
- 坂詰姫野
- 本玉真唯
- 土居美咲
男子


女子



木下グループ・ジャパンオープン2023の開催日程(大会スケジュール)と放送予定
2023年大会の試合日程は、男子が10月16日(月)~10月22日(日)、女子が9月11日(月)~9月17日(日)に開催されます。スケジュールの詳細と放送予定は以下の通りです。
ATP | 日本時間 | 放送予定(TV) | 放送予定(オンデマンド) |
---|---|---|---|
1R |
10月16日(月) 11:00~ |
--- | WOWOW |
1R | 10月17日(火) 11:00~ | --- | WOWOW |
2R |
10月18日(水) 11:00~ |
--- | WOWOW |
2R | 10月19日(木) 11:00~ | --- | WOWOW |
準々決勝 | 10月20日(金) 13:00~ | --- | WOWOW |
準決勝 | 10月21日(土) 13:00~ | --- | WOWOW |
決勝、ダブルス決勝 |
10月22日(日)14:00~ |
--- | WOWOW |
木下グループ・ジャパンオープンの概要
木下グループ・ジャパンオープンは、これまで男子大会は「楽天ジャパンオープン」として、女子大会は「ジャパン・ウィメンズ・オープン」として、2009年から開催を続けてきました。
しかし2023年より、ジャパンオープンの新たな冠スポンサーとして木下グループが付くことが決まったことに伴い、男女大会ともに今後5年間、「木下グループ・ジャパンオープン・テニスチャンピオンシップス」という名称で大会が開催されることとなりました。
冠スポンサーとなる木下グループは、グループ傘下の木下工務店や木下不動産がよく知られているかもしれませんが、医療福祉やエンタメまで多角的に事業を展開している企業です。スポーツ選手の支援などの社会貢献活動にも積極的に取り組んでおり、木下グループ・ジャパンオープンでは従来の男子車いすに加え、女子車いすのカテゴリーを新設したことでも注目されています。
東京の有明で行なわれる男子大会は、1973年第2回よりATP公式ツアー公式戦に編入されて以降、日本で開催される大会の中で最もランクの高いトーナメントとなっています。
2020年から2022年は、感染症の影響で3年連続開催が中止されていたため、2023年は4年ぶりとなる開催が予定されています。
開催地 |
ATP:東京(日本) |
---|---|
会場 |
ATP:有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート |
開催時期 |
ATP:10月初頭 |
サーフェス | ハード |
獲得ポイント | ATP:500ポイント WTA:280ポイント |
獲得賞金 | ATP:総額約190万ドル(2019年) WTA:総額259,303ドル(2023年) |
ドロー数 |
ATP:シングルス32ドロー、ダブルス16ドロー |
公式サイト |
木下グループ・ジャパンオープンの開催地/会場
男子大会:有明テニスの森

男子大会のメイン会場である有明コロシアムは、有明テニスの森の中にあります。東京都江東区に位置し、周辺にはお台場などの観光スポットもあります。有明テニスの森は、国内におけるテニスの聖地と言われることがありますが、一般利用はもちろん、学生や社会人の大会にもたびたび使用されており、人々にとって馴染み深いコートの一つです。
しかし以前から有明が会場として使われていたわけではありません。大会開催当初は、田園コロシアム(クレーコート)が会場でした。10年ほど使用されましたが、田園コロシアムの老朽化と有明テニスの森の完成に伴い、1983年以降、有明テニスの森が会場として使用されています。
1987年には有明コロシアムが完成し、1万人を収容できることからメイン会場として使われるようになりました。スライド式開閉屋根により、全天候での利用に対応しています。2019年にはショーコートが完成、約3,000席の観客席を備えており、南北の観客席にはサンルーフがついています。2020年にはインドアコートが完成、セミハード8面を備えています。
最近の改修工事は東京五輪を見据えたものではありましたが(2018年の会場は武蔵野の森総合スポーツプラザでした)、現在コロシアム1面、ショーコート1面の他、8面のインドアコート、29面の屋外コートがあります。
女子大会:ITC靭テニスセンター

女子大会の以前の会場は広島市の広島広域公園庭球場でしたが、2023年から大阪のITC靱テニスセンター(ITCうつぼテニスセンター)へ会場を移して開催されます。
ITC 靱テニスセンターは、大阪市の靭公園の西園に位置しているテニスセンターで、1996年にオープンしました。
約5,000人の観客を収容できるスタジアムコート1面をはじめ、約500人の観客を収容できるサブセンターコート1面、一般コート14面の、合計16面のハードコートを擁しています。プロの大会はもちろん、アマチュアの大会(府民大会、学生トーナメント、国体な)の会場としても頻繁に利用されています。
会場の最寄駅は本町駅、阿波座駅、中之島駅です。最短徒歩7分でアクセスすることができます。
なお、靭公園には東西どちらにもテニスコートがあり、東園にはITC靭庭球場があります。東園にはアンツーカーコートが4面ありますが、木下グループ・ジャパンオープンの会場は西園のハードコートとなりますので、ご注意ください。
木下グループ・ジャパンオープンの開催時期
木下グループ・ジャパンオープンは例年、男子大会は10月中旬、女子大会は9月中旬に開催されます。
木下グループ・ジャパンオープンのサーフェス
男子大会

木下グループ・ジャパンオープンのサーフェスはハードコートですが、会場である有明テニスの森公園には「Deco Turf(デコターフ)」という種類のものが採用されています。
「Deco Turf(デコターフ)」とは、住友ゴム工業株式会社の子会社であるスポーツサーフェス株式会社が販売・施工しているテニス用ハードコートです。全米オープンの会場にも採用されていた(※)ハードコートであり、多くの国際的な大会会場に採用されています。
※ 全米オープンのハードコートは2020年以降レイコールドに変更されました。
「Deco Turf(デコターフ)」には、
- 優れた平坦性と均質性によって、ボールのイレギュラーバウンドを低減する
- プレーヤーの意図する、安定したボールバウンドとボールスピードを実現する
- 独自材料と工法による表面仕上げにより、太陽光反射を低減する
- 優れた耐久性と耐候性により、メンテナンスが容易で経済的である
という特長があります。
女子大会
木下グループ・ジャパンオープンのサーフェスは、ハードコートです。
木下グループ・ジャパンオープンの獲得ポイント/獲得賞金
木下グループ・ジャパンオープンで、優勝者・準優勝者が獲得できるポイントと賞金をご紹介します。
ATPツアー・マスターズ500
ATPツアーの中で、木下グループ・ジャパンオープンはATP500大会に含まれます。優勝者には500ポイント、準優勝者には300ポイントが付与されます。また、2019年大会での優勝賞金は、シングルスが39万1430ドル(約4220万円)、ダブルスが12万3000ドル(約1330万円)でした。
WTA250
WTAツアーの中で、木下グループ・ジャパンオープンは、WTA250の大会に含まれます。優勝者には280ポイント、準優勝者には180ポイントが付与されます。また、2022年大会での優勝賞金は、優勝者が43,000ドル、準優勝者が21,400ドルでした。
WTAはもともと
- 「プレミア・マンダトリー」(獲得ポイント1000)
- 「プレミア5」(獲得ポイント900)
- 「プレミア」(獲得ポイント470)
- 「インターナショナル」(獲得ポイント280)
に分かれていましが、2021年より男子のATPツアーの呼称に合わせる形で
- 「プレミア・マンダトリー」と「プレミア5」は「WTA1000」へ
- 「プレミア」は「WTA500」へ
- 「インターナショナル」は「WTA250」へ
と名称が変更されました。
木下グループ・ジャパンオープンのシングルス歴代優勝者
木下グループ・ジャパンオープンの、過去10年の優勝者をご紹介します。
男子
- 2022年-テイラー・フリッツ
- 2021年-中止
- 2020年-中止
- 2019年-ノバク・ジョコビッチ
- 2018年-ダニル・メドベージェフ
- 2017年-ダビド・ゴフィン
- 2016年-ニック・キリオス
- 2015年-スタン・バブリンカ
- 2014年-錦織圭
- 2013年-フアンマルティン・デルポトロ
女子
- 2022年-開催中止
- 2021年-開催中止
- 2020年-開催中止
- 2019年-日比野菜緒
- 2018年-謝淑薇(シェイ・スーウェイ)
- 2017年-ザナ・ディアス
- 2016年-クリスティナ・マクへール
- 2015年-ヤニナ・ウィックマイヤー
- 2014年-サマンサ・ストーサー
- 2013年-サマンサ・ストーサー
木下グループ・ジャパンオープンの名場面
男子大会
ジャパンオープンATP大会の名場面と言えば、やはり2014年の錦織圭選手の2度目の優勝でしょうか。
決勝戦の相手はラオニッチ選手でした。7-6 (7-5), 4-6, 6-4の激闘を制し、錦織選手は2度目の優勝を決めました。試合終了後、錦織選手は倒れこむようにコート上に大の字になりました。その後起き上がって観客席にいるコーチのもとへ向かいますが、その目には涙を浮かべ、コーチやチームメイトと熱い抱擁を交わしました。
表彰式後のインタビューでは、「タフだった」という言葉を何回も口にしており、全日程を通して身体的にも精神的にも非常にハードだったことを物語っていますが、自国にもたらされたこの喜ばしい出来事によって、日本中は歓喜の声にあふれました。
女子大会
ジャパンオープンWTA大会の名場面として、2019年の決勝戦ハイライトをご紹介します(2019年開催時、冠スポンサーには花キューピットがついています)。
2019年は大会開催以来初めて日本人がシングルスで優勝した年となりましたが、決勝戦で対戦した日比野菜緒選手と土居美咲選手は、なんと互いのダブルスのペアでした。エースを取ったり取られたり接戦が続きましたが、より厳しいコースを攻めにいった土居選手のぎりぎりのミスが目立ち始め、軍配は日比野選手に上がりました。
シングルスでは対戦相手となってしまった両者ですが、ダブルスでは力を合わせて見事優勝に輝きました。そのため、この年は単複ともに日本人が独占する結果となり、日比野選手は単複優勝という輝かしい成績を収めました。