テニスの回り込みフォアハンドをマスターする3つのコツ【上杉海斗プロ直伝】

2021-11-05更新
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今回はテニスの回り込みフォアハンドのコツについて、3点ほど紹介致します。

試合で強い選手は、少しでもコースが甘くなると素早くフォアハンドに回り込んで攻撃へ転じるケースは非常に多いです。実際、回り込みフォアハンドを安定して打てるようになれば、テニスの幅も広がりポイント獲得パターンも増えるのは間違いありません。

  • 「回り込みフォアハンドで攻撃できるようになりたい」
  • 「プロのように格好良く回り込んでフォアハンドを叩き込みたい」

そんなあなたは必見です。

 

【前提】テニスにおける回り込みフォアハンドの必要性

プロでもアマチュアでも大会で上位に勝ち進む実力者は、全員漏れなくフォアハンドストロークのレベルは高い傾向にあります。それに加え、回り込みフォアハンドで積極的に使って展開できる場合はより脅威になると言えるでしょう。

特にシングルスであれば、攻撃的な回り込みフォアハンドを打てることでゲームメイクの幅も広がるので、本記事でコツを抑えてぜひ習得して頂ければと思います。

今回は日本屈指の強烈な回り込みフォアハンドの使い手、上杉海斗プロ直伝のコツを紹介致します。

監修
上杉海斗プロ
江崎グリコ所属
大阪府出身、慶應義塾大学卒。全日本選手権大会単ベスト4進出。強烈なフォアハンドを主軸としたオールラウンドなプレーで単複ともに高い能力を持つ。

回り込みフォアハンドの3つのコツ

上杉海斗プロの回り込みフォアハンドは強烈なインパクト音と共に早く、鋭くコートに突き刺さります。こんなショットが打てれば、一般レベルならベースラインからも十分エースが狙えるかと思います。

では、どうすれば上杉プロのような強烈なショットを打てるようになるのか?ポイントは大きく分けて以下の3つです。

  • 打ちたい方向に体重を乗せる
  • 大きく、早く回り込む
  • 頭の上下運動をなくす

1.打ちたい方向に体重を乗せる

回り込みフォアハンドで打ちたい方向に対し、しっかり体重を乗せることが大切です。

本来バックハンドで打つ場面をせっかくフォアで回り込むのに、体重が後ろ気味になると攻撃力に欠けて相手を崩すことができません。

なるべくベースラインより内側に入り、打った勢いで右足(右利きの場合)を前に出すイメージを持つとパワーを伝えやすくなります。

回り込みフォアハンドを打ってそのままネットに出るのであれば、体重を乗せて打った勢いで次のプレーに繋ぎやすくなるでしょう。

2.大きく、早く回り込む

フォア側へ回り込むときの足の動きが大きいという点も、回り込みフォアハンドの打点を安定させる為のコツと言えます。

また、上杉プロの場合は回り込む為の動き出しが早いのもポイントです。

実際のところボールの動きに合わせて動いては打点に遅れてしまう可能性が高いので、普通にフォアハンドを打つよりも動き出しのタイミングは早めておく必要があります。

  • クロス方向へ良いショットが打てた
  • 相手がスライスの構えに入った

等々、回り込めるチャンスが見えたら積極的に回り込みフォアハンドで攻撃していきましょう。

すぐ回り込めるように、ポジションもセンターラインより少しバックサイドよりに構えておくのも有効と言えます。

3.頭の上下の動きをなくす

頭の上下の動きをなくすことも、回り込みフォアハンドを安定させるには重要なポイントです。

頭がブレると打点もブレやすくミスヒットにもなりやすいので、注意しましょう。逆に頭の上下運動が少なくなれば、目線もブレないので、打点も安定するようになるでしょう。

回り込みフォアハンドに限らずですが頭の位置が安定すれば身体全体の軸も安定しやすくなるので、改めて意識してみてはいかがでしょうか。上杉プロ本人も回り込みフォアハンドも頭、そして軸がブレていないのも見て取れるかと思います。

回り込みフォアハンドを打つ際の注意点【プロのワンポイントアドバイス】

以上の3点が、上杉プロも意識する回り込みフォアハンドのコツです。

ただし、実践にあたり注意点もいくつかあるので、なんだかうまくいかない...
と悩む前に、しっかりと押さえておきましょう!

身体が前にいってる分、打点が遅れる可能性がある

一般プレーヤーの場合、回り込みフォアハンドを打つのに慣れていなければ前で打つ機会はそう多くはないと思います。

その分、『身体・体重は前にあるがその分打点が遅れる』という現象が起きてしまうわけです。

なので、しっかり前に入りつつ、打点も身体より前で捉えられるように意識してみましょう。

早めに回り込み、早くセットできれば打点が遅れるのも防ぐことができます。

回り込んで打つ際の距離感(できるだけ打点を遠く、遠心力を使う)

回り込みフォアハンドは通常のフォアハンドよりも距離感が近くなりがちです。

上杉プロ曰く、回り込んで威力のあるショットを打つには『打点はできるだけ遠く、遠心力を使う』というのがポイントです。一見強烈なショットを打っていますが、力はそこまで入れておらず、遠心力と体重移動で生まれるパワーを使っているとのこと。

もともとバックハンド方向へボールが飛んでくる分、回り込むと打点も身体に近くなりやすいのです。ボールとの距離感も実際に打つときに確認してみましょう。

右足を打ちたい方向に前へ出していく意識を持つ(左利きは逆)

より体重を乗せて打つために、『右足を打ちたい方向に出す意識を持つ』ということです。

オープンスタンスでもクローズドスタンスでも、回り込んでフォアハンドを打ったときに軸足となる右足を前に出す意識を持っておけば体重移動のパワーもボールに伝わり、そのままネットに出る等のプレーへ繋げやすくなります。

積極的にネットへ出たい場合は、よりこの意識が大切になると言えるでしょう。

フォアハンドへ回り込む意識を常に持っておく

回り込みフォアハンドを習得するのであれば、中途半端にならず普段からチャンスがあれば積極的に回り込む”癖”をつけておきましょう。

例えばバックサイドのクロスラリー等の練習メニューで、基本的には全て回り込む動きを取り入れたりするのも効果的です。

練習で回り込みの動きを身につけて、試合でもミスを恐れず積極的に実践して習得していきましょう。

まとめ

今回は回り込みフォアハンドのコツについて3点ほどお伝えしました。

打ちたい方向に体重を乗せつつ打点を前で捉えるには、いかに早く回り込んで構えられるかが重要になります。

しっかり構えることができれば相手はコースを読みにくく、打つ側としても強打と見せかけてのドロップショット等、様々な形でポイントに繋げられるようになるでしょう。

さっそく今後の練習においても、まずは『チャンスがあれば素早く回り込む』という動きを実践して身につけてみてはいかがでしょうか。

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