テニスでフォアハンドのチャンスボールを打つコツとは?全日本女子ダブルス優勝者が解説

2022-05-04更新
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テニスでは、チャンスボールはチャンスでありピンチ、と言われることがあります。

チャンスボールは簡単だと思える人もいる一方で、打つまでに時間的な余裕があるのでコースを迷ったり、考える時間が長いので急に打ち方が分からなくなったり、ポイントを取りたい気持ちが強くなりチャンスだと意識するほどプレッシャーがかかるなど、実は難しい側面も持っているのがチャンスボールです。

そこで今回は、全日本女子ダブルス優勝経験を持つ井上雅プロより、フォアハンドのチャンスボールを打つコツを教えていただきました。自信を持ってチャンスボールを打てるようになりたい人、チャンスボールを打つコツを整理したい人、必見の内容です。

監修
井上雅プロ
テニスラウンジ所属
1991年生まれ。得意なショットは、フォアのアタックショット。8歳からテニスを始め、2010年にプロ転向。2021年9月に引退を発表。翌月の全日本テニス選手権で女子ダブルス優勝を果たし、有終の美を飾った。

フォアハンドのチャンスボールを打つコツ①:重心を低くする

1つ目のコツは、「重心を低くする」ことです。

体が浮いてしまわないように重心を低くする

チャンスボールは浮いた球が来ることが多いかもしれませんが、一緒に体も浮いてしまわないように、なるべく重心を低くしてボールに入ることが大切です。

練習では大げさに動く

練習では、大げさなくらい重心を低くして取り組んでも良いかもしれません。

意識していないと重心が高くなってしまうというレベルのままでは、試合になるといつもの癖で体が浮いてしまいがちです。無意識下でも体が理想通りに動くようにするためにも、練習では大げさに体を動かすことで、強い意識付けをしておくと良いでしょう。

フォアハンドのチャンスボールを打つコツ②:ビッグターゲットを狙う

2つ目のコツは、「ビッグターゲットを狙う」ことです。

チャンスボールをミスする代表例として、コースを狙いすぎてコートに入らないというものがあると思います。ビッグターゲットとは、このような狙いすぎによるミスをなくすための意識であり、狙うターゲットを大きくすることを意味しています。

次のボレーで決めるくらいの意識を持つ

チャンスボールのコースは、ピンポイントで狙う必要はありません。ノータッチエースをとろうと決め急がずに、相手が何とか返してきた2回目のチャンスボールを、ボレーで決めるくらいの長期的な視点を持ちましょう。

絶対にここで決めなければと思うより、次のボレーで決めよう、くらいの気持ちでいる方が、チャンスボールのハードルが下がり、気持ち的にも楽になるはずです。

コースを隠して打てば逆襲されない

チャンスボールは厳しく打っていかないと、コースが甘くなって逆襲をくらうのではないか、と心配する人もいるかもしれません。しかし、すでにラリーで優位に立っている状況で、チャンスボールのコースを隠して打てば、きわどいコースに打たなくても相手をしっかり追い込むことができます。

やはりチャンスボールで大事なのは自分からミスをしないことなので、まずはビッグターゲットに打ち込むことが大事だと、井上プロは言います。

フォアハンドのチャンスボールを打つコツ③:力が入る打点に入る

3つ目のコツは、「力が入る打点に入る」ことです。

自分の打点を把握する

チャンスボールは高い打点になることが多いですが、打点が高すぎると力が入りづらいものです。力が入る打点というのは、人それぞれになりますが、自分の力が入る打点にまず入ることを意識しましょう。

コツを意識して練習に取り組もう!

以上、フォアハンドのチャンスボールを打つコツとして、

  1. 重心を低くする
  2. ビッグターゲットを狙う
  3. 力の入る打点に入る

の3点をご紹介しました。

練習はただ打つだけでなく、ポイントを意識して打つことが大切です。3つ同時に意識することが難しければ、1つずつでも構いません。今回のコツを身に付けて、チャンスボールに自信をつけてポイントにつなげられるようになりましょう!

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