テニスの振動止めの選び方とおすすめをご紹介

2021-05-21更新
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監修
ゴンちゃん
テニスベア・アンバサダー
慶應義塾大学ではレギュラー2番手として、全日本学生テニス選手権大会や全日本大学対抗テニス王座決定試合で活躍。卒業後はYouTuberとして活躍し一躍有名に。2020年12月よりテニスベア・アンバサダーとしてテニスベアに参画。

テニスラケットのガットに、ワンポイントのように付けられているのが「振動止め」と言われるアイテムです。

テニスの振動止めとは

振動止めは、付けている人と付けていない人がいます。振動止めを付ける意味はもちろんありますが、好みが分かれます。

また、付ける場合にもデザインが様々なので、自分好みの振動止めを選ぶ楽しみもあります。個性を出せるテニスアクセサリーのひとつなのです。

振動止めの役割

振動止めの役割は、名前が表す通りです。ラケットでボールを打つと振動が発生しますが、ガットに装着する振動止めはガットからくる振動を抑制します。実際には、振動を止める、まではいきませんが、軽減してくれるのです。

インパクト時の振動は思った以上に激しく、主に肘などに負担がかかると言われています。その振動が軽減されることによって、肘への負担を防いだり、個人差がありますが打球感が良くなったりします。

また、テニスはメンタルスポーツです。振動止めは、ポイント間などプレー中にも目に入るので、お気に入りのデザインの振動止めを選ぶことで、試合中にリラックス効果も期待できます。

振動止めは必要?

振動止めは、必ずしも付けなければいけないというものではありません。

ボールの当たり方によって打球音や振動は異なりますが、音や振動を含めた打感を大事にしている人は、振動止めを付けないこともあります。また、あえて振動の抑制力が低いタイプを選ぶ場合もあります。

テニス肘(テニスエルボー)の予防になる?

テニス肘の予防になる?

インパクト時の振動は、肘に負担がかかるというのはよく言われています。では、振動止めを付けることで、テニス肘を予防できのでしょうか?

答えはNoです。テニス肘は、ラケットフレームの振動や、フォームが原因で発症すると言われています。そのため、振動止めを付けることでテニス肘にならないようにすることはできません。

ただし、テニス肘をすでに患っている場合、ガットから来る振動で痛みが出るおそれがあります。炎症を起こした肘に、ガットの振動が響いて痛んでしまう、ということです。その予防として振動止めを付けることに意味はあると言われています。

テニス肘を心配される方は、振動の抑制力が高いものを選ぶといいでしょう。なお、ここでご紹介したものは一般的な見解であり、症状は人それぞれ異なります。テニス肘を患っている方、完璧に予防されたい方は、専門医の判断を仰ぐことをおすすめします。

振動止めを付ける位置

振動止めは、フレームのすぐ内側、ガットの一番下の位置に付けます。ガットの一番外側であり、ガットが交差していない部分です。この位置はルールで決められていますし、一番効果的な場所でもあります。振動止めがプレー中に飛んでしまうことがあるので、しっかり付けてください。

振動止めの種類

多くの振動止めの素材はゴム製ですが、種類はいくつかあります。

リング/丸型

ワンポイント型の振動止めで、もっともオーソドックスなタイプです。丸や四角や星型、キャラクターなどバラエティに富んでいます。使っている人は多いですが、デザインやカラーが豊富なので他の人とかぶってしまう等の心配はなく、個性を出せるでしょう。

一般的なものは、横のガット一本と縦のガット二本を利用して付けます。周りに溝があるので、そこにガットを挟み込んで付けます。ただし、外れやすいものもあります。

編み込み型

振動をできるだけ抑えたい人は、編み込み型がオススメです。振動止めの中でも、もっとも吸収力が高いタイプです。縦のガットを複数本(5~10本)使って、編み込んで装着します。

編み込むようにつける特性上、比較的外れやすいという特徴もあります。ただし、振動はほとんど感じられず、インパクト時の感触が非常に淡白なものになるため、感覚を重視する人にとっては過度になってしまうかもしれません。

ゴム紐型

ゴム紐型は、振動の抑制力はそれほど高くありませんが、外れにくいことが特徴です。一番外側のガットの下に、結んで装着します。

デザインを気に入ってつけている人もいますが、装着部の内側にも紐が広がってしまい、インパクト時にボールに当たってしまう、という危険性もあります。

振動止めの選び方

上記のように、振動止めには種類があります。どのように選べばいいかご紹介しますので、参考にしてください。

振動の抑制具合で選ぶ

振動を少なくしたいのであれば、編み込み型が一番効果あります。長い振動止めほど振動の抑制力が高まります。ある程度の振動は残したいなら、ワンポイント型がいいでしょう。

デザインで選ぶ

特に女性は、自分の好きなデザインの振動止めを選びたいでしょう。ワンポイント型の振動止めは、いろんなデザインがあります。

杉田祐一選手は、Babolatのてんとう虫を模した振動止めを使っていました。Wilsonには、いろんな表情を描いた丸い顔の振動止めがあります。他にも、動物・花・星形・ハート形・リボンなどなど、形も柄もたくさん種類があります。

シンプルな編み込み型やゴム紐型でもカラーバリエーションがあるので、自分の好きな色やラケットの色に合わせて選ぶことができます。

おすすめの振動止めブランドと特徴

ここまで機能や特徴をご紹介してきましたが、振動止めを発売しているブランドはいくつかあります。ここでは代表して3つのブランドの特徴をご紹介します。

Babolat(バボラ )

ラケットにも定評があるバボラは、振動止めも質がいいと好評です。ナダルも、バボラの振動止めを使用しています。バボラの振動止めは種類がたくさんあり、デザインも選べます。

Kimony(キモニー)

あまり聞いたことのない名前だとは思いますが、実は振動止めのブランドとしては有名で、錦織選手はキモニーのワンポイント型の振動止めを長年使っています。ワンポイント型の他、ゴム紐型もありますが、どちらも優秀で評価が高いです。

Wilson(ウィルソン)

ラケットをはじめ、テニス用品が充実しているウィルソン。振動止めも種類が豊富です。比較的、価格もお手ごろです。

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