テニスをジュニアから始めて伸びる子の特徴と我が子が強くなるために親がするべきこと

2022-07-01更新
36,144
監修
ゴンちゃん
テニスベア・アンバサダー
慶應義塾大学ではレギュラー2番手として、全日本学生テニス選手権大会や全日本大学対抗テニス王座決定試合で活躍。卒業後はYouTuberとして活躍し一躍有名に。2020年12月よりテニスベア・アンバサダーとしてテニスベアに参画。

今回はジュニアからテニスを始めて実力が伸びる子の特徴、そして子どもに強くなってもらう為に親がどうするべきかについて紹介します。

子どもがテニスをはじめたとき、「行けるところまで頑張って欲しい」と思うものではないでしょうか。テニスの上達を実感してもらえれば子ども本人としても、親としても嬉しくなると思います。

テニスの上達スピードには個人差がありますが、センス・フィジカル等の才能に限らず練習環境や考え方、様々な要素が関係しています。また、これから子どもにどのような考え方を身に付けさせるか、親としてどのようなサポートを行うかで今後のテニス上達スピードも異なるでしょう。

あなたの子どもが安定してテニスの実力を伸ばし、充実したテニスライフを送れるようになるための参考になればと思います。

ジュニアからテニスの実力が順調に伸びる子の特徴

ジュニアでテニスの実力が伸びる子は決して体格や才能だけではありません。テニスとの向き合い方や考え方を小さい頃から身に付けることで、大会で勝てるプレーヤーへと成長します。

ゲーム感覚で楽しく取り組むことができる

テニスの試合は必ず勝敗がつきますが、テニスをゲームと考えて戦略的に相手を追い詰めることを楽しむことができる子どもは強いです。まさにテニスはいかに相手のミスを引き出すか、自分でポイントを取るか等の戦略が重要なスポーツと言えます。

自分の思い通りの形でポイントを取ることができれば、子ども本人も嬉しくなるものです。後は理想の勝ちパターンを実現するための技術を身に付けることができるかが問題であり、ゲームのハイスコアを出すような感覚で前向きに取り組むことができるでしょう。

負けず嫌いである

テニスにおいて「負けず嫌いである」という要素は最も重要と言っても過言ではありません。試合の勝敗結果は全て自分の責任であり、勝つと嬉しくなり、負けると悔しい。悔しい思いをしないために、勝利の喜びを求めて練習に励むでしょう。

ジュニアの時代から「勝ち癖」を身に付けることが望ましいですが、負け続けるとテニスを嫌いになってしまう場合もあります。勝ち続ける喜びも、負ける悔しさも知っている子どもはテニスも伸びる可能性が高いです。

小さな進歩を喜ぶことができる

「ナイスショットが決まる」「自分のイメージ通りにポイントを取った」等も、ひとつひとつが本人にとっての成功体験です。当然、試合に勝つことがジュニアテニスでは最重要ですが、小さな成功体験を前向きに喜ぶことも疎かにしてはいけません

小さな成功体験を積み重ねることで、「これまで勝てなかった相手に勝利する」「大会で優勝する」という結果に辿り着くことができるため、ひとつひとつの過程を楽しめる子どもはテニスに没頭し、実力も伸ばしていくでしょう。

考える力を持っている

「相手の苦手なショットは何か」「自分はどんな場面でミスをしているか」等をジュニア時代から自分で考え、向き合うことができる子どもは試合でも勝つことができます。テニスはフィジカルや技術で劣っていたとしても、戦略次第で勝つことができるためです。

また、自分の苦手なショットやミスをしてしまう原因についても指導者のアドバイスも含め、どのように改善を行うべきかも考えて実行できるジュニアは将来有望と言えます。ジュニア時代から修正能力を持っているプレーヤーは伸びしろしかありません。

子どものテニスの実力を伸ばすために親がするべきこと

子どものテニスの実力を最大化させるためには、親がどのように子どもとテニスと向き合うかについて考えることも大切です。子どもと一緒にテニスの楽しさ・喜びを共有できるようにしっかりサポートしてあげましょう。

小さな進歩をしっかり評価する

試合に勝つことだけでなく、前述の「ナイスショットを打った」「良い形でポイントを取れた」「最後までボールを追いかけた」等の小さな成功体験もしっかり褒めて、認めてあげましょう。仮に試合で負けてしまったとしても認められることで子どもも喜び、次は勝てるように頑張ると思います。

試合の勝ち負けだけに囚われず、試合の中で良かった点も伝えてあげることで子どもの練習意欲も高めることができるのではないでしょうか。

テニスの改善点はポジティブに伝える

ご自身が子どものテニスに関してアドバイスを行う場合は「~だから勝てないんだ」「~するからミスをするんだ」と、悪い部分をダメ出しするだけでは子どもも機嫌を損ねてしまいます。最悪の場合、テニスを嫌いになってしまうかもしれないため注意が必要です。

そうではなく、「〇〇を改善できれば、もっと良くなる」「ベースラインのラリーは良い感じだから、チャンスボールのミスを減らせば勝てるよ!」等、ポジティブに伝えてみましょう。親がテニスの指導を行うことが難しい場合はコーチや指導者が子どもとどのように接しているのか、ポジティブなフィードバックになっているか、子どもの機嫌は損なっていないか注目してみてください。

指導者の接し方に問題があった場合、子どもとの接し方について指導者本人とも話し合い、子ども本人が楽しく練習に励めるような環境を整えてあげましょう。

自分で考えさせる習慣を身に付けさせる

前述の通り、テニスは戦略・戦い方次第で技術面で劣っている相手にも勝つことができます。「どのように進めれば相手のミスを引き出せるか」「どのようにすれば主導権を握れるか」等を考えながらプレーできるジュニアは実力も確実に伸びるでしょう。

そのため、オンコートに限らずオフコート、日常生活においても物事に対して「何故?」と考えさせるきっかけを作ることが大切です。物事は結果と原因ありきであるため、オフコートでも「自分で考える力」を養うことでテニスの上達にも応用が効きます。

活動費は無理のない範囲で出してあげる

テニスは道具に限らず、ジュニアで結果を出すためには試合参加費用や遠征費、スクールの月額費用等、お金がかかります。家計の許容範囲を超えてしまう出費はおすすめしませんが、無理のない範囲で金銭面のサポートは必要です。

ラケットは大切に扱う、器具を使わないトレーニングや壁打ち等、無料で使えるものは積極的に活用する等、上手く工夫しながらテニスの成長機会を確保してあげましょう。試合でもビデオで撮影し、プレーを分析・課題等を明確にする等で有効活用することも大切です。

ジュニアテニスで結果を出すための具体的な行動

ここまではジュニアからテニスの実力が伸びる子の特徴、そして親が子どもとどのように向き合うべきかについて解説しました。そのうえで、実際に子どもがテニスで結果を出すための具体的な行動についてお伝えします。

大会・試合へ積極的に参加させる

子どもに小さい頃から試合経験を積ませることはテニスの成長を図るために必要不可欠です。試合の緊張感や勝利の喜び、敗北の悔しさを早いうちから経験しておくことで、メンタル面においても大きな成長の糧となるでしょう。また、早いうちから勝ち癖を身に付けさせることで、ジュニア本人もあらゆる物事に対して前向きに、自信を持って取り組める人間力も磨くことができます。

本人の実力も考慮したうえで、優勝を狙える、もしくは良い腕試しになるレベルの大会で実戦経験を積ませましょう。県ジュニアや関東大会、全国大会等へ出場できるチャンスを得られる大会は各協会のページでスケジュールを把握し、参加可能であればエントリーを促してみてください。

テニススクール等の練習環境は常に確保しておく

試合で勝つ、技術を磨くためにもテニススクールや学校の部活等、定期的にオンコードで練習できる環境は必須です。理想としては、実績を持ったコーチ等が在籍する「選手育成チーム」が存在するスクールに入会させることが望ましいと言えます。

優秀な指導者の下での練習に加え、レベルの高い同世代のライバルとも練習できるチャンスもあるため、選手育成チームはおすすめです。プロや全国大会で活躍するプレーヤーの大半は各スクールの選手育成チーム育ちであるため、無理なく通える範囲のスクールで選手育成チームの有無を確認してみましょう。

食事やトレーニング等、コート外でのサポートも手は抜かない

オフコートでの過ごし方もジュニアテニスで結果を出すためには大切です。食事の栄養バランスやトレーニングにストレッチ等、指導者がいる場合は指導者とも相談しながら子どもが主体的にオフコートでのトレーニング等に取り組めるように環境を整えてあげてください。

大会のレベルが上がることで暑い時期に3セットマッチ形式の試合も戦う場合も想定されるため、親として可能な範囲での健康管理のサポートも子ども本人が活躍するためには必要です。

まとめ

ジュニアからテニスを始めて実力が伸びる子は、体格や才能ではなく「負けず嫌い」「コツコツ楽しく取り組める」「考える力を持っている」等の共通点が挙げられます。これらの要素は子どもに対する親の接し方や教育等によっても大きく影響を受けるものです。

練習時間が限られていたとしても、オフコートの過ごし方や心構え等を変えることでテニスの上達スピードも異なります。ジュニアの早い時期から考える力や勝ち癖等を身に付けることができれば、テニスの実力も右肩上がりで伸ばすことができるでしょう。

子どものテニスに対する向き合い方を見守りつつ、ジュニアの大会にも積極的に参加させて試合経験も積ませてあげることも大切です。スケジュールやアクセスを考慮し、参加可能な大会を探してみてはいかがでしょうか。

「子どものテニスの実力が伸び悩んでいる」「これから本格的にテニスを習わせる」といった場合は是非、参考にしてみてください。

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